開化堂の茶筒
用と美を兼ね備えた、
開化堂の茶筒。
開化堂の茶筒は、100年以上前から同じ工程、同じ作り方でひとつひとつが手づくり。高い気密性を誇り、食材などを湿気から守り保存することができます。高い気密性から、上蓋を閉める際に手を離すと蓋がゆっくりと閉まっていく独特の動きをします。用と美を兼ね備えた「茶筒」。簡素であるとともに、実用性があり、どなたの暮らしにもあう美しさがあります。
時とともに美しく。
時を経て増す美しさは「茶筒」の魅力のひとつです。毎日、手のひらで筒全体を丁寧になでていくと、使い始めて数日から数週間で変化が現れ、時を追うごとに色合いが変化し、味のある光沢やツヤが出てきます。それは使う人とともに過ごした年月の積み重ねであり、その人の日々の暮らしを映し出す鏡のようなものと言えるかもしれません。その美しさは、使う人の愛情によって引き出されるのでしょう。 新品の状態から、銅なら2~3週間、真鍮なら約1ヵ月、錻力(ブリキ)なら約半年~1年で色の変化が現れはじめます。時間をかけて生み出される美しさ。それは、使う人やその家族の歴史を物語っています。
100年経っても変わらぬ性能。
精密な機能を持つ開化堂の「茶筒」は、ひとつひとつが手づくりの品。職人の技と感覚がさえわたる逸品です。130余りにもおよぶ工程を経て茶筒はつくられます。優れた気密性を確認できるのは、ふたを閉じるとき。ふたと胴の継ぎ目同士をあわせると、筒の中の空気をゆっくりと外へ排出しながら、音もなくふたが自然に落ちていきます。この高い気密性は100年経っても変わりません。万が一、へこんだり傷ついたりしても、修理することでその効果が再び得られます。写真右側の茶筒は、約100年使われているもので、今でも実用性を失っていません。
バラエティ豊かな使い道。
優れた気密性は、なにも茶葉だけに限ったものではありません。さまざまな用途でご利用になれます。たとえばコーヒー豆や紅茶の葉、ドライハーブ、香辛料、パスタなどの食材を湿気からしっかりと守ることが可能です。キッチンから離れてリビングなどに置けば、美しいインテリアとしても活用できます。